製造工程と加工設備

【精密板金加工の製造工程と加工設備】

モノ作りはアナログからデジタルの時代に突入しました。精密板金加工においても例外ではありません。精密板金加工を主たる営業とする当社は、ここ数年で工場内LANを完備し、工場内にあるNCタレットパンチやNTベンダーなどの加工機(ワークセンタ)から、事務所のサーバーにある加工データへアクセスし、作業者が加工を行っています。

生産管理においても、受注、工程進捗、加工実績、加工時間、作業担当者、出荷状況などを製作ロットごとにデータ化し、トレーサビリティにも対応しています。またWEB EDIにも対応しております。

このように株式会社CHOICEではここ数年、精密板金加工における’Digital Fabrication System’ を構築してまいりました。当社ではこれを独自にDigiFAB(デジファブ)と名付けており、精密板金業の新しいカタチを模索しながら、日々、製品の加工をしています。

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展開工程・・・Amada社製 AP100 CAD/CAMを使用し、精密板金加工をする為の展開作業を行います。3D CADであるAmada社のSheetWorksも導入してある為、嵌合などを事前に3Dで検証することが可能です。SheetWorksは3D CADのSolidWorksをベースとした展開用ソフトです。また、Amada社のWin-NESTを使い、ブランクをネスティングすることにより材料の歩留りをよくしムダを削減しています。

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ブランク工程・・・当社は、Amada社製PEGA357とCOMA557のNCタレットパンチ2基をメインのラインとして稼働しています。NCタレットパンチは金型の自動角度調整(インデックス)機能を備え、追い抜き(ニブリング)加工が可能な為、汎用の金型のみで、多様な形状、寸法、角度のブランク加工が可能です。加工精度は±0.1。自動運転では4×8、オフライン運転では4×10の材料の加工が可能です。4×8の大きさは1219mmx2438mm、4×10は1219mmx3048mmです。板厚は鉄の場合0.8mmから4.5mmを基準としていますが、より薄い板厚、より厚い板厚にも対応しておりますのでご相談ください。また、レーザー加工品は設備と実績が豊富な専門の協力会社より調達しています。

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曲げ加工・・・ベンダーは全てNC付きベンダーを導入しています。金型段取りの負荷が高い曲げ加工においては量産を得意とするのが精密板金加工の常識となりますが、当社のメインとなるFαBⅢ8025NTとFαBⅢ1253NTの2基はネットワークベンダーであり、LAN接続により事務所のサーバー(Dr.Abe BEND によるBendCAMデータ)にアクセスして加工をすることにより、少量ロットの生産にも対応しています。また、少し複雑な曲げ加工においても「曲げられるか、曲げられないか」が精密板金業者の特色(違い)となることから、20年以上の現場経験をもつ板金スタッフが金型を工夫することによって加工を可能としています。創業以来、深曲げやR曲げなどの特殊曲げ加工を可能とする設備を備えてきました。加工寸法は最長で3000mm(幅)となりますが、形状によるところが大きい為ぜひご相談ください。

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溶接組立(仕上げ)・・・当社の精密板金加工においてはアルゴン溶接を多様し、曲げRに近い仕上りと歪みのすくない製品を作り出すことが可能です。インバータ式テーブルスポットを導入し、ワークの大きいものや深いものに対応しています。またアルミ素材も対応可能です。他にアーク溶接機、半自動溶接機、3軸スタッド溶接機(NC制御)などの設備があります。

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表面処理・・・板金作業が完了したものの塗装、メッキ、研磨、電解研磨、アルマイト処理などは、実績が豊富な専門の表面処理業者から調達しています。

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